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 今回の決算に含まれていない「真・三國無双 ORIGINS」が割と好調な売れ行きを記録しているのと対照的ですね。

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[コーエーテクモHD: 令和7年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) / 決算説明会資料](pdf)

 コーエーテクモHDの第3四半期決算は売上高が前年同期比14%減の525.7億円、営業利益が25.8%減の150.75億円、経常利益が2%減の331.44億円、純利益が3.6%増の251.61億円と減収、営業減益も経常益で取り返して純利益は前期の同時期と同等の水準を維持。

 相変わらず営業外でのやり手ぶりを見せつけていますが、今期は投資有価証券売却損がなんと0になるなど損失が抑えられていますね。
 営業外収益は減っているのですが、費用が大幅減となった事でより大きな営業外での利益を稼ぎ出しています。

 主力たるゲーム事業に関しては、

 エンタテインメント事業売上高487億94百万円セグメント利益148億67百万円
 「シブサワ・コウ」ブランドでは、『三國志8 REMAKE』(Nintendo Switch、PS5、PS4、Windows(Steam)用)を10月に発売し、当四半期中の販売本数は20万本でした。スマートフォンタイトルでは、最新の戦略シミュレーションゲーム『キングダム覇道』(※1)(iOS、Android用)を発表しました。また、『信長の野望覇道』では配信2周年を記念したキャンペーンを実施しました。
 「ω-Force」ブランドでは、『真・三國無双ORIGINS』(2025年1月17日発売)の体験版が130万ダウンロードを突破しました。
 「Team NINJA」ブランドでは、前期末に発売した『Rise of the Ronin』が「PlayStation Partner Awards 2024 Japan Asia」で「SPECIAL AWARD」と「USERS' CHOICE AWARD」を受賞しました。
 「ガスト」ブランドでは、『FAIRY TAIL2』を12月に発売し、当月中の販売本数は12万本でした。
 「ルビーパーティー」ブランドでは、ネオロマンス30周年を記念したイベント『ネオロマンス30th Anniversary ~アンジェリーク&遙かなる時空の中で~』を1月に開催します。
 「midas」ブランドでは、位置情報ゲーム『信長の野望出陣』において、ご当地イベントとコラボしたゲーム内キャンペーン等を実施しました。
 「AAAスタジオ」では、新規タイトルの開発に注力しています。
 IP事業においては、当社がIPを許諾する『NINJA GAIDEN: Ragebound』(※2)(Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows(Steam)用)の発売を2025年夏に予定しています。『三国志・戦略版』(国内では『三國志真戦』)は引き続き収益に寄与しました。
※1 配信元はバンダイナムコエンターテインメント社
※2 発売元はDotemu社、開発元はThe Game Kitchen社

 と大きく減収減益。
 とはいえ営業利益率が三割程度あるので悪い成績ではないのですが、新作の「三國志8 REMAKE」が20万本、「FAIRY TAIL 2」は12万本って。
 何が悪いのかと言えば…任質?

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 減収の大きな要因はオンラインモバイル、ほぼスマですね。
 ちなみに最近のサードパーティパブリッシャにしては見かけ上のデジタル売上高比率が極めて低い(といっても50%は割っていますが)ように見えるのはこの“パッケージ等”にフィジカル版の他ロイヤリティや開発対価売上、契約金等を含む為ですね。
 つまりは「Rise of the Ronin」が売れてもこちらに計上されるという事で。

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 ただ新作の貢献度が低いことは間違いなく、第3四半期単独で見ても168万本中32万本でしかありません。
 細かいデータが開示されなくなっていますね…“別途開示のデータ集”がどこにあるのかよく分からないですし。

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 第4四半期は「真・三國無双 ORIGINS」の他に急遽発売された「NINJA GAIDEN 2 Black」など5タイトルの発売が予定されていますが、大型タイトルとされているのは一本だけですね。
 というか来期予定でも大型なのは「NINJA GAIDEN 4」ですし、そもそもマルチプラットフォームに任天堂様のあのアレが入っている時点で大型タイトルになれないのではないでしょうか。

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