欧米向けのローカライズパブリッシャとなっているNISAがアレなので海外展開の鈍さが足枷になっている所はありますね。
スポンサーリンク
[日本ファルコム: 2024年9月期決算短信〔日本基準〕(非連結) / 決戦補足説明資料](pdf)
日本ファルコムの2024年9月期通期決算は、売上高が前期比2.1%増の25.24億円、営業利益が6.7%減の12.4億円、純利益が6.5%減の8.52億円と、やや増収するも減益という結果に。
とはいえ、営業利益率が引き続き50%近くあるので儲かっている事自体は間違いないのですが…海外展開とか他所に丸投げですからね。
減益要因は研究開発費の増加が大きいとされていますが、役員報酬が前期の7000万円から8928万円に増える一方で「給料及び手当」が2978万円から1530万円へとほぼ半減してるの酷くないですかね、いやこの額だと幾らファルコムでもせいぜい一桁人分くらいにしかならないと思われるので、その多くは研究開発費に含まれている可能性が高そうですが。
今期の予想は上期が売上高40.8%減の6億円で営業利益は88.1%減の0.6億円と極めて低水準な予想となっているようです。
通期決算に関しては売上高25億円の営業利益12億円と、前期の期初予想と同程度の物になっているようですが。
事業別の概況は以下のように説明されており…
<製品部門>
当事業年度は、主に「イース」シリーズ生誕35周年記念タイトル「イースⅩ-NORDICS-」をPlayStation5/PlayStation4/Nintendo Switch向けに販売したほか、2023年10月には音楽アルバム「ADOL CHRISTIN ~イース生誕35周年音楽作品~」、2024年1月には「イースⅩ-NORDICS- オリジナルサウンドトラック」を、Nintendo Switch自社参入タイトル第四弾「英雄伝説黎の軌跡for Nintendo Switch」を2024年2月に、PlayStation5/PlayStation4向け「イース・メモワール-フェルガナの誓い-」を2024年5月に、Nintendo Switch自社参入タイトル第五弾「英雄伝説黎の軌跡Ⅱ for Nintendo Switch」及びPlayStation5/PlayStation4向け「英雄伝説黎の軌跡スーパープライス」「英雄伝説黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN- スーパープライス」を2024年7月に発売しました。そして、累計販売数800万本を超える「軌跡」シリーズ最新作「英雄伝説界の軌跡-Farewell, O Zemuria-」をPlayStation5/PlayStation4向けに2024年9月に発売しました。
以上の結果、製品部門の当事業年度の売上高は、646百万円(前期比0.1%増)となりました。
<ライセンス部門>
当社ゲームコンテンツ(IP)の様々なプラットフォームへの展開、当社キャラクターを利用した商品へのライセンス許諾などを行うライセンス部門では、PlayStation5/PlayStation4/Nintendo Switch/PC・Steam向けに「イースⅩ-NORDICS-」繁体字中国語版及び韓国語版、PlayStation5/PlayStation4/Nintendo Switch/PC・Steam向けに「英雄伝説創(はじまり)の軌跡」英語版、PlayStation4/Nintendo Switch/PC・Steam向けに「那由多(なゆた)の軌跡」英語版、「英雄伝説零(ぜろ)の軌跡」英語版、「英雄伝説碧(あお)の軌跡」英語版などを販売しました。旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売や、「イースⅧ-Lacrimosa of DANA-」「イース Ⅸ-Monstrum NOX-」「英雄伝説閃(せん)の軌跡Ⅲ」「英雄伝説閃の軌跡Ⅳ-THE END OF SAGA-」「東亰ザナドゥeX+(エクスプラス)」の英語版なども引き続き展開しております。
また、Nintendo Switch 向け「英雄伝説黎の軌跡for Nintendo Switch」繁体字中国語版及び韓国語版、PlayStation5向け「英雄伝説閃の軌跡Ⅲ&Ⅳ」英仏語版を2024年2月に、PlayStation5/PlayStation4向け「イース・メモワール-フェルガナの誓い-」繁体字中国語版及び韓国語版を2024年5月に、Nintendo Switch向け「東亰ザナドゥeX+ for Nintendo Switch」英語版とPlayStation5/PlayStation4/Nintendo Switch/PC・Steam向け「英雄伝説黎の軌跡」英語版を2024年7月に、Nintendo Switch 向け「英雄伝説黎の軌跡Ⅱ for Nintendo Switch」繁体字中国語版及び韓国語版を2024年8月に、PlayStation5/PlayStation4向け「英雄伝説界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-」繁体字中国語版及び韓国語版を2024年9月に発売しました。そして、弊社タイトル海外翻訳版のライセンス契約を締結しております。
以上の結果、ライセンス部門の当事業年度の売上高は、1,878百万円(前期比2.7%増)となりました。
いやちょっと一行が長すぎない?
日本ファルコムの製品部門というのは国内向けフィジカル版が主体となっており、国内向けのデジタル版は何故かライセンス部門に回されているようなのですが、製品部門が横這いとなる一方でライセンス部門はやや増収。
実際、決算短信の末尾には売上高に占める割合が一割を超える取引相手が記載されていますが…
欧米向けのローカライズパブリッシングを担うNIS Americaが創の軌跡の英語版がやっと出たこと等により増加し約三割を占める一方、国内フィジカル版の流通を担うKDEとの取引は減少、「界の軌跡」の発売による物か国内デジタル版に相当すると思われる株SIEとの取引は増加、日本国内以外の亜州向けローカライズパブリッシングを担う雲豹娯楽との取引はやや減少…と。
見れば分かるとおり、KDEと株SIEの取引額を足すと製品部門の売上高を超えてしまうんですよね。
製品部門の売上高が横這いなのにKDEとの取引が一割程度減っているのは何でしょうか…任天堂?
任天堂だとするとあれだけ出してやっと製品部門の一割弱くらいにしかならないの?という話になってしまいますけど、実際そんな物ではありそうですね。
聖典ファミ通ランキングにおいても自社パブ任ッチタイトルとか鳴かず飛ばずの結果に終わっていますし。
今期の見通しは引き続き任ッチ向け自社展開と複数タイトル移植云々という事で駄目そうですね。
というかワールドワイドにマルチプラットフォーム展開を進めると言いつつ「空の軌跡 the 1st(仮)」を任ッチ独占で発表しているのは意味不明なんですよ、そりゃ時限独占ではあるんでしょうけど。
来期(2026年9月期)に複数の新作を~というのもどうなる事やら。
社長がインタビューでホラばっかり吹いてるせいで将来の展開についてもあまり信用出来ない部分は出てきますね。
ここから数年の展開でマベやNISを追って崖っぷちから空の軌跡をリメイクしてしまう事になるかが決まってきそうです。
・PS5 2/28 モンスターハンターワイルズ【数量限定特典】ハンター重ね着装備「ギルドナイトシリーズ」護石「希望の護石」 (Amazon)
.
DLでも売れない市場で普通に大爆死して終わるのに