
ゲーパス付け替え分を考えると更に業績は低くなるはずで、Xbox関連にとっては厳しい展開ですね。
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[Microsoft - Investor Relations: Earnings Release FY25 Q1]
MS全体としての業績は売上高が前年同期比16%増の656億ドル、営業利益が14%増の306億ドル、純利益が11%増の247億ドルと好調なのですが…
その主たる要因はMicrosoft365のサブスクとクラウド関連事業であり、ゲーム事業を含むMore Personal Computing分野はAB買収による見かけ上の増収はあるものの減益。

ここで出ているゲーム関連の増減が“Xbox contents and Services revenue”なのはゲーム事業全体の数字が自慢出来るような物ではない事を示しているものですね。
16%増収でその12%(16の12%ではなく、16のうち12)がAB買収による物で、抜いても微増してはいるのですが…営業費用が49%増えてその51%がAB買収によるもの、つまり営業費用はむしろ増えた結果が減益に繋がっています。

そのActivision Blizzard買収による影響ですが、売上高は16.9億ドルの増収となる一方で営業支出が粗利益よりも遙かに大きくなっており、差し引き営業損失は4.4億ドルに。
これの問題は買収関連費用2.3億ドルを差し引いてなお赤字って所ですね。
分野内の内訳としては…

Windows OSのOEM関連は売上高微増、Windows10切り捨てによる改善というのは現時点だと特に無さそうです。
ゲーム事業は43%増収の内43%がAB買収によるもの、つまりそれ抜きだとトントン。
前年同期の売上高からの推定だと大凡53.5億ドルくらいですかね、ゲーム事業全体の売上高は。
恐らく任天堂のそれは大幅に上回ると思いますが…
唯一先に数字を出せていたXbox関連コンテンツとサービス売上高は61%増ですが、その内53%がAB買収によるもの。
AB関連コンテンツがゲーパスにぶち込まれることで“MS本体側の売上高”が嵩増しされている筈なので、実際に増収しているかというと怪しいところですが。
それを反映した物か、Xbox関連ハードウェア売上高は29%減と順調に低下しています。
ハードウェア関連売上高については普及が一段落したPS5関連もそれなりに下がっていると思われる状況ですが、売上集計を見れば分かる通り日米欧の何れにおいてもPS5がXSX|Sを圧倒している事には変わりがありませんし。
少なくとも、MSがBethesdaに続いてABを吸収することでPSを圧倒して大勝利、という皮算用が上手く行かなかった事は明白となった、と言えるのではないしょうか。
ちなみに任天堂の次の決算発表は11/5、ソニーグループは11/8。
またも最下位になる公算が高いのは任天堂ですね。

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