
これが今後は全タイトルゲーパス堕ちの呪いで更に酷い事になると約束されているんだからそりゃXbox事業も絞られるという物ですね。
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[Microsoft - Investor Relations: Earnings Release FY24 Q4]
MSの2024年6月期第4四半期単独の決算は売上高が前年同期比15%増の647億ドル、営業利益が15%増の279億ドル、純利益が10%増の220億ドルと増収増益。
ただしリリースの副題にもなっている通り、業績を牽引したのはクラウド関連事業ですね。
Office製品や365を含むProductivity and Business Processes分野は売上高11%増の203.2億ドル、営業利益は12%増の101.4億ドルと。
Intelligent Cloud分野は売上高19%増の285.2億ドル、営業利益は22%増の128.6億ドル。
こうして見るとOffice関連がまさに濡れ手の粟ですね。

そしてゲーム…Xbox関連事業を含むMore Personal Computing分野は売上高が14%増の159億ドルに対して営業利益が5%増の49.2億ドルと、営業利益率は最も低くなっています。
といっても三割を超える営業利益率は普通ではないのですが、これはこの分野にWindows製品のOEM及び一般消費者向けのWindows関連製品並びにクラウドサービスの売上高が含まれているからですね。
分野最初の頁ではXbox content and servicesの売上高が61%増とかいう景気の良い数字が並べ立てられていますが、ではその実態は如何な物かというと。

買収を強行しちゃったActivision Blizzardからの売上高が16.8億ドルに対して諸経費が22.5億ドル、結果として5.7億ドルにもなる営業損失を計上しているという。

そして“Gaming”の詳細を見ると、事業分野全体の売上高は前年同期比44%増となっている物の、その内48%がAB買収による物…つまりそれを除けば減収しているという。
61%増とされているXbox content and servicesの売上高に関してもその内の58%がAB買収による物で、売上高の一部がXbox Game Passに付け替えられているだろう事を考えると増収していると言った物か…
まるで戦争状態だけどGDPは増えているからノーダメみたいな物言いですね、日中戦争~太平洋戦争時の日本ですら1942年までGDPが増え続けていたのに。
そしてXbox関連ハードウェア売上高は前年同期比で42%減と、Xboxプラットフォームは壊滅的な状況に。
こういった背景があればこそMSもXbox Game StudiosをPlayStationプラットフォームのサードにするという選択をせざるを得なかったのでしょう。
ちなみにゲーム事業全体の売上高は50億ドル程度、ハード売上高は3.45億ドル程度、コンテンツ&サービスは4.66億ドル程度でその内元々のXbox関連(Bethesda込み)は29.8億ドル程度となるようです。
多分これ、任天堂には大差をつけてるんじゃないですかね。
何しろ今期(2025年3月期)の任天堂通期業績予想は売上高1.35兆円ですから、第1四半期は2500億円かそこら行けば良い方でしょうし。
任天堂の2025年3月期第1四半期決算発表は明後日、8/2予定なので答え合わせは早めに済みそうです。
ついでにソニーグループの同決算発表は8/7予定なので少し先ですが。
任天堂の話はさておき、今後は更に収益性が悪化すると見込まれるので…
破れかぶれでゲーパスに突っ込む事にしたCoDシリーズでゲーパス加入者大幅増、とならなければ本格的にXboxプラットフォームが畳まれる展開もありそうです。
利益が減った分をカバー出来るほどの大幅増となる事はまず有り得ないでしょうし。

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ハードも半分近くまで減ってるみたいだし、PSのサード化待ったなし