他にも色々盛り込めなかった事があるようですが、その辺については記事本文にて。
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まずこちらが、MSがセルフお漏らし(MSによるAB買収に纏わる米規制当局との係争時に出した資料に誤って{?}貼付されていたファイル)による2022年2月時点でのXSX|Sモデルチェンジ計画。
XSXの新型モデル、コードネーム「BROOKLIN」は本体形状を円筒形に変更…これでどうやって横置きする気だったのかはよく分かりませんが、樽を載せるアレ(バレットラック?)みたいなのを出すつもりだったのでしょうか。
その他、ストレージ容量は2TBへと倍増、新型の“より没入型の”コントローラ、チップセットやSoCを刷新・シュリンクしより低消費電力化しつつ価格はXSXから据置の499ドル。
XSSの新型、コードネーム「ELLEWOOD」は筐体は持ち越しながらストレージは倍増して1TB、やはり新型コントローラを標準で同梱し、新型XSXに採用された新サウスブリッヂを搭載することで無線接続の速度を向上、待機時消費電力を削減しつつ価格は299ドルを据置。
新型コントローラ、コードネーム「SEBILE」はワイヤレス接続を強化しクラウドサービスへもコントローラ単体で接続可能に?、触覚フィードバックや加速度センサを搭載、充電池を標準で搭載などと、DualSenseの一部機能を後追いする形となっていました。
で、それから2年が経ってみれば何れも出なかった訳ですが。
恐らく、順調に行っていたならばライフサイクルが折り返しを迎える今年中にも発売される予定だったのかもしれません。
そして今回、実際に発表された物はどうなったのかというと。
[Xbox Wire: More Choices Than Ever Before with Three New Xbox Series X|S Consoles Coming Holiday 2024]
今年末商戦期に投入すると発表されたのはXSS 1TBモデルのホワイトと、XSXのDigital Edition(1TB)、XSXの2TBモデルの3機種。
XSSの1TBモデルホワイトはブラックに置き換わる形で投入され、価格は349.99ドル/ユーロ。
多分XSS通常モデル(512GB)のガワが余って仕方ないのでしょうね。
XSXの1TB Digital EditionはXSX通常モデルから光学ドライブが排されつつ価格は449.99ドル/499.99ユーロ。
あまりお得感が無いですね、欧州ではXSX通常モデルが449.99ドルに値上げされていたとはいえ、PS5のDigital Editionより高いのでは誰が買うのか。
XSXの2TBモデルは“Special Edition”として数量限定で発売、ストレージが2TBへと倍増はしたものの、価格は599.99ドル/649.99ユーロと価格も突き抜けています。
100ドルあればPS5用の1TB SSDを買ってお釣りが出るんですよね。
ちなみに国内価格は発表されていません。
今の為替相場を適用し、かつ税込価格となるとXSXの2TBモデルが10万円前後くらいになってしまう訳ですが…
値引きは現在の状況を考えると正しい選択肢とは思えないとか騙っていたMicrosoft Gaming CEOって何だったのでしょうね、期待のホラ吹きんさんですね。
という具合に当初の計画に比べると遙かに保守的なモデルチェンジとなったXSX|Sですが、理由としてはあまりにもXSX|Sが売れなかったという物があるのでしょうね。
2022年の初頭というとSARS2のパンデミックによる巣籠もり需要が継続しつつもPS5世代のゲーム機は様々な混乱による供給不足で需要が旺盛、かつMSによるAB買収計画が発表されたタイミングで、ZeniMax(Bethesda)に続いてAB買収で濡れ手に粟という皮算用だったのではないかと思います。
ところが、蓋を開けてみれば巣籠もり需要が一段落したところでゲームのエンゲージメントも低下し(PSプラットフォームはそこから回復しましたが)、MSはAB買収を強行するも、むしろXSX|Sの販売が壊滅的でPSプラットフォームのサードに降ることを余儀なくされる始末。
なので、計画よりも全然売れていないXSX|Sの部材が余ってるんでしょうね、ストレージだけならXSX|Sの場合はM.2 SSDを交換すれば容量を変更できますし(PS5は基板に直付)。
何というかWiiUを思い出しますね。
MSも残ってる部材を使い切ったら噂の自称Xbox携帯機(実質携帯機型PC)に逃げるのでしょうか、任天堂みたいに。
・PlayStation 5(CFI-2000A01) (Amazon)
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携帯型なら物理メディア無視していいだろうし