PS5の進捗は順調なのでプラットフォーム戦略に大きな変更は無い感じですね、SIEファーストに関しては運営型タイトル傾倒が弱まった感はあるでしょうか。
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[ソニーグループ: 事業説明会 2024(アーカイブ頁) / ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野 プレゼンテーション資料(pdf)]
事業説明会の頁はパーマリンクではないので、仮にこの記事を来年の事業説明会開催以後…恐らく2025年5月下旬以降にご覧になる奇特な方がいらっしゃった場合はアーカイブ頁へのリンクからご覧下さい。
ともあれ、今回のゲーム&ネットワークサービス分野…SIEが管掌するPlayStationビジネスに関する説明会はプラットフォーム担当の社長となる西野秀明氏、SIEファースト…PlayStation Studios担当の社長となるHermen Hulst氏の両氏で受け持つ形となったようです。
まず、PS5はPSプラットフォーム史上最も収益性が高い世代であると。
PS4世代でも大きく飛躍を遂げたわけですが、PS5世代では4年度でPS4世代の7年度に匹敵する売上高と営業利益を達成。
今後収穫期に入ることを考えると、更なる利益拡大も視野に入っているところですね。
PSプラットフォームにおける体験について、ユーザーにとってもパブリッシャにとっても最も良い場所であるとアピール。
ゲーマーにとっては前期末の時点で月間アクティブユーザ数(MAU)1.18億人、対応タイトル数は9千本超のプラットフォームに。
2千を超えるパブリッシャにとってはそのユーザ数を背景とした強力なエンゲージメントと収益性、またプラットフォーマーであるSIEとの協力関係を。
稼働台数では昨期、PS5とPS4が共に4900万台で並び、かつゲームプレイ時間についてはPS5がPS4を圧倒、PS5への移行が順調に進んでいますね。
発売以来4年度目までの1台あたり平均支出はPS4では580ドルだった物がPS5では731ドルまで増加。
フルゲームはやや減少した物の、追加コンテンツはおよそ2.8倍に、ネットワークサービスもおよそ1.6倍に増加しています。
事業収益に占める各分野の割合はフルゲーム(買い切り型ゲームの購入)が横這いとなっている物の、追加コンテンツやネットワークサービスが増加しゲーム機などの占める割合が相対的に減少。
フルゲームへの支出が減っているのに横這いなのは、減っているのがあくまで1台あたりの平均値だからですね、MAUも増えているのでその分相殺されています。
PSストアにおける(恐らく主として追加コンテンツの)収益は上位10タイトル…FIFA改めFC、Apex Legends、Call of Duty、NBA2K、MLB The Show、Fortnite、原神、MADDEN NFL、Grando Theft Auto V(Online)、Destinyからのものがおよそ半分を占めているようですが。
PlayStation Plus加入者の比率は前年度よりエクストラとプレミアムの割合が増加、ただしエッセンシャルが未だに2/3を占めていますが。
ハイブリッドクラウドやAIについても研究開発を進めていることをアピール。
今期から再来期の中期についてはプラットフォームの継続的な拡大に努めると共にコンテンツからの収益を…と手堅い物ですが、将来に向けた研究開発も当然進めていくようです。
続いてPlayStation Studiosについて。
猫も杓子も運営型タイトルへ、という事は無くなりNaughty DogやSanta Monica Studio、InsomniacにSucker PunchやTeam asobiなどのスタジオは引き続き一人プレイの物語を重視したタイトルにフォーカスする方向に。
Guerrillaがマルチプレイヤーの方に振り分けられていますが、また何かシューターでも作っているのでしょうか。
先に話題となったPS Studiosの収益性改善については定期的なレビューやツールや技術のスタジオ間共有、外注や共同開発の適切な利用で進めていく…という事ですかね。
只管手堅くやるという訳では無く、新規IPや実験的なタイトルも引き続き出していくと。
Spidy2はPS5のみで1100万本を突破、4/20時点。
Helldivers IIはより低価格ですが、PS5とPCで合わせて1200万本を突破、5/5時点。
発表済みタイトルはこんな感じでやや運営型タイトルが多め。
WolverineとDeath Stranding 2の発売は恐らく来期辺りですしちょっと先の話ですね。
ソニーAIとも協力した開発も進めていくようです。
中期目標としてはお金の使いすぎには気を付けつつも継続して強いプラットフォームとコンテンツを作っていくよ、という所ですかね。
といった所で、PS5の中期~後期に差し掛かる今期を含む3年度は手堅く行くことになるのでしょうか、PS5は今世代も圧勝でしたし。
おまけ:音楽分野のゲーム事業(アニプレックス)はこんな感じ。
これ一枚しかないのですが、FGOと魔法少女まどか☆マギカの新作はスマゲで鬼滅の刃のボードゲームは任ッチ時限独占…スマはともかく最適なデバイスとは一体?
結局畑違いな事もあって方針がズレてるんですかね、スマゲに関してはまだ利益を出しているので致命傷とまでは行かないのでしょうが。
・PlayStation 5(CFI-2000A01) (Amazon)
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ちょっと予想外にもほどがあるんだけどw