
昨今の円安が業績の数字を押し上げていますが、それでも△△△△となっていますね。
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[任天堂: 2023年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) / 決算説明資料](pdf)
売上高は前期比5.5%減の1兆6016.77億円、営業利益は14.9%減の5043.75億円、経常利益は10.4%減の6010.7億円、純利益は9.4%減の4327.68億円と全面的な減収減益を記録。
これは期中平均レートが135.38円/ドル、140.82円/1ユーロとそれぞれ前期比20.5%、7.9%程円安に振れている中での結果なので、前期比の実質的な業績は大幅な減収減益だったと見て良さそうですね。
今期の通期業績は売上高が1.45兆円、営業利益4500億円と昨期から更に減る見込みとされています。

棚卸資産が前期末時点の2041.83億円から2586.28億円へと大幅増なんですけ堂。
よっぽど任ッチ本体の在庫が溜まってるんですかね。

ゲーム専用機売上高、スマIP売上高共に減。
ソノタウリアゲダカが多少増えているみたいですけどこれは何でしょうね、

任ッチ本体の販売(出荷)台数は前期の2306万台から1797万台へと、前期の3/4近くにまで激減。
ソフトの販売(出荷)に関しても前期の2億3507万本から2億1396万本へと一割近く減少してます。

国内比率は22.8%とやや増加。
売上高に対する為替の影響額は+1578億円とのことで、それを考慮すると14.8%の減収ですね。


一方、営業利益の為替影響額は+440億円。
これを考慮に入れると実質的には22.3%の減益となりますか。
研究開発費は名目前期より上がってますけど、これ任天堂買取保証のお金も含まれてるんじゃないですかね。

今期業績は全面的に減少、任ッチも販売台数、本数共に減の予想と。
昨期よりも今期の方が相対的に円高になる予想にも関わらず台数/本数の減少幅よりも売上高の減少度が低い予想となっていますが、任ッチの次世代機を今期中に出す予定があるかどうかは何とも言えないところですね。

任ッチの販売(出荷)台数/本数は前期比大幅減ですが、第4四半期の減少はかなり大きな物ですね。
ブーメランを食らうのが早過ぎる。

まだ年間プレイユーザー数とかいうトンチキな指標が増え続けてるんですけど、減収減益でプレイヤー数が増えてるってどういう計算になってるのでしょうか。

デジタル売上高は前期比で伸長し、デジタル売上高比率も50%近くに。
とはいうもののパケ併売DLソフトの売上高が激減しているのですが。

ミリオンミリオン…
ニシくんはこの数字からファミ通の数字を引いた全部がデジタル販売分だと思っているらしいんですけど、例えばトップのポケモンスカバイ、ファミ通では1/1までの449.5万本から4/2までに497.2万本へと46.7万本増えているんですけど、任天堂公式の販売(出荷)本数だと第3四半期時点の国内694万本から735万本へと、39万本しか増えてないんですよね。
そもそも国内735万本ってどこでどう売ればそんな数字になるんだという話ですが。

ハード売上高比率は45.6%と前期比でやや減少、といっても上記の販売(出荷)台数減少に比べれば減少幅は低めですが。
OLEニシでボッタクリ強化した成果が出た格好ですね。
自社ソフト売上高比率は79.1%とやや増加。
ニシライン等の売上高が増加している分、実質的な任天堂比率は更にエグい事になっていそうですけど。

デジタル売上高比率は一応増えてるんですけどね。
パッケージ併売ソフトのデジタル比率が上がっていないので、デジタルシフトが進んだと言えるかどうかは微妙な所でしょう。

主要製品発売スケジュールは壊滅的な事態に。

サードの予定タイトルも選り好み出来る余裕が無いことが窺えます。
といった所ですが、どんなものでしょうね。
任ッチの販売減予想と業績予想の乖離については少し気になりますけど…
何か発表するとしたらE3が開催予定だった時期に発表するかどうか、という辺りでしょうか。

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