ただしソースはVGChartz。
今回もまた、表に名前を出してはいないけど自称東洋証券辺りがゲハで現実見てきたような記事になってるんですよね。
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何でかはよく分からないのですが話が出た順に全部飲み込んで“そうかPS5は終わりなんだな”とか訳の分からん事を言い出す人がたまにいるので、先に現実(現実)から説明しておきますが…
それで行くと、そういう人はタイトルの記載を信じてソニーガー言い出しそう?それはそうなんですけど。
まず“PS5はPS4の推移を下回った”という話。
これ自体は事実と言えば事実なのですが、
[SIE - ビジネス経緯]
PS5は初年度PS4のそれを20万台上回る780万台を販売するも、二年度目は逆に330万台下回る1150万台の販売(出荷)に止まったという話。
ただこれ、今般のSARS-CoV-2パンデミックによる半導体不足とサプライチェーンの混乱で需要を満たせる数が全く生産出来なかったせいだという前提抜きに考えても仕方が無い話なんですよね。
実際、PS4なら何時でも買えるようになっていた3年度目の年末商戦期に差し掛かっても、PS5は全く需要を満たせる気配が無い訳で。
であればこそ4年度目となる2024年3月期にPS4の推移を一挙に抜き去るという大胆な計画が立てられる訳ですし。
はい次、“直近の四半期決算でサブスク(PS+)加入者数が減ったからソニーガー”。
これもまあ減った事そのものは事実であっても、元々端境期の第2四半期辺りは加入者数の谷間になりやすい傾向がある上、上述のパンデミックが…というと語弊がありますが、それに伴う外出制限が一段落してゲーム関連への支出やプレイ時間が減っているタイミングですからね。
[ソニーグループ: 2022年度第2四半期連結業績補足資料](pdf)
今期の第2四半期単独で見た場合、前年同時期のMAU1.04億人、PS+加入者数4720万人からそれぞれ1.02億人、4540万人へと少し減っているわけですけど。
ネットワークサービス売上高を見た場合は(ドル高による為替差もありますが)1004.44億円から1170.06億円へと16.4%の増収を達成しています。
ドル高にしても、北米がゲーム専用機の最大市場と言ってもPSプラットフォームの過半数を占めているわけではないですからね。
ソースがVGChartzなので信憑性が薄いですが、上の記事でも1/3強で欧州全体とほぼ同程度という事になっている訳で。
翻るにXboxプラットフォームはどうか、というと。
[Microsoft - IR: Earnings Release FY23 Q1]
Xbox content and services revenue decreased 3% (up 1% in constant currency)
はい3月期企業の第2四半期に当たる6月期の第1四半期で前年同期比3%減。
例えば為替差を考慮すれば1%増えているって書いてあるじゃん、と言ってみた所でPSプラットフォームはコンテンツ+サービス売上高前年同期と比べて9.8%増えてますからね。
そして、売上高に関して言えばXbox Game Passへの移行を強力に推し進めているMSの場合は額面が大きくなりやすいとも言えます。
[当ブログ: [客数カン]MSのXbox事業トップ、「Xbox Game Pass」の最新の契約者数を開示して欲しいと求められるもこれを拒否]
“それを言ったらPS+リニューアルでソニーガー”という問答も想定される所ですが、上述のように十数%増えてるんですよねPSプラットフォームのネットワークサービス売上高。
MSのホラ吹きが過去に自慢した数字しか喋れない辺りからしてもPS+以上に減っている可能性が高そうですけど。
ついでなんで簡潔に済ませておきますが、任天堂のネットワークサービス+追加コンテンツ+デジタル専売ソフトの第2四半期売上高は475億円で、PSプラットフォームの(デジタル専売ソフト抜きの追加コンテンツ+ネットワークサービスで)3053.16億円と比べたら15.6%ぐらいしかありません。
いい加減長くなってきましたが、後は米国で販売台数ガー、ですか。
[Twitter: Mat Piscatella @MatPiscatella]
US NPD HW - PlayStation 5 led the market in hardware spending during both July and 2022 year to date, while Switch sold the most units in both time periods.
まず米NPD集計で2022年初来(7月まで)の売上高はPS5がリード、XSSがあるMSはどうかというと任ッチに台数で負けてる。
その後はどうなったのかと言えば、
[当ブログ: [売り上げカン]米NPD集計、2022年8月は全体としては前年同月比微減も、ハードはPS5の供給改善により前年同月を上回る。PS5が台数、売上高の双方で首位に
/ [売り上げカン]米NPD集計、2022年9月の売上高は前年比微減、ゲーム機はPS5が牽引し増。ソフトは「FIFA23」が首位でイカ3は4位に止まる結果に
/ [売り上げカン]米NPD集計、2022年10月はPS5が首位、XSX|Sが2位…両者二桁%の前年同月比増となるも、ハード売り上げは“他ハード”のせいで10%減少]
見ての通り、8,9,10月とずーっとPS5が台数でも売上高でも首位を維持しているんですよね。
上記記事の「NPD」タグから辿れますが、“直近12ヶ月間”の比較にしても11月は任ッチが台数でトップ、12月も任ッチが台数でトップもPS5の売上高が同じぐらい、でXSX|Sについてはそもそも触れられる事すらないという辺りからしてPS5より売れているわけが無いんですよね。
はいここまでが前提となる説明でした、毎度の事ながら長すぎますけど。
【悲報】日経「PS5はガチオワコン。どうすんのこれ?」
https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/ghard/1669069651/-100
「PS5」3年目の三重苦 ファン離れ阻止へ増産急ぐ
[日経新聞]
ソニーグループの家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」が、「品不足」「Xbox猛追」「パソコン(PC)ゲーム台頭」の三重苦に直面している。米国では米マイクロソフトのゲーム機「Xbox」に販売台数で逆転され、オンラインサービスの会員数も減っている。ファン離れが懸念されるなか、発売3年目で巻き返せるか。
(中略)
その兆候は米国で表れている。PS5の世界販売の約37%を占める最大市場で、首位の座を同じ20年11月発売のライバル、Xboxの新型機に奪われた。PSとXboxの市場争いは長年ソニー側が優位に立ってきた。その構図が揺らいでいる。
ゲーム情報サイトのVGチャーツによると(略)
中長期的に脱PS依存を進めつつ、短期的にPSをテコ入れする。二兎(にと)を追う発売3年目は、ソニーGがゲーム事業で巻き返す上で重要な年になる。(徐潮、伴正春)
“ソニーオワタPSテタイテタイ”という結論が先に立ったゴミみたいなゲハ記事が出来上がった訳ですが。
こういう時はげはらぼやニシ団は“日経のデマに気を付けて下さい!”なんて書いたりもしないんですよね。
さすが任天堂です。
ただそれが現実(現実)に明白な影響をもたらすかというと…PS5の時の100倍ぐらい“俺らね、PS3はコケると思うよ”とかニシくんに言われていたPS3も最終的にソフト販売本数でWiiを逆転していますし、PS4の場合は特に萎む気配も無く、PS5も順調に伸びているという。
ニシ団のネガキャンって賽の河原の石積みというよりは穴を掘ってはまた埋める“強制労働”みたいですよね。
何か記者の顔ぶれもいつものソニーガー面子から二人入れ替えられていますし。
[当ブログ: [擦り付け]日経新聞“PS5の海外転売が増えてる!ソースは自称東洋証券!”→取材に行った業者にはPS5の他Nintendo Switchが山積みに…
/ [任]頓珍漢なPS下げPC上げ記事を連発する日経新聞、“Steamは4年でMAUが3倍近くになった”とデマを飛ばしつつ、PSはMAU、任は“年間プレイユーザー”の数を並べてしまう]
これらの記事で取り上げた際の記者は“(平嶋健人、徐潮、伊藤威)”となっていたのですが…
まあ頭が自称東洋証券のデマネガキャン記事を書くなら誰かしらに貧乏くじ引かせたいですよねそりゃ。
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