
一方即効性任ハード毒で無双とアトリエの両シリーズが萎んでますね。
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[tdnet: 令和4年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)](pdf)
[コーエーテクモHD: 2022年3月期決算説明会資料](pdf)
どういうわけかコエテクHDのIR情報に決算短信が未だ掲載されていない為、決算短信については適時開示情報閲覧サービスのファイルにリンクしています。
令和4年3月期におけるコーエーテクモHDの決算ですが、売上高は前期比20.5%増の727.59億円、営業利益は41.5%増の345.27億円、経常利益は23.9%増の486.96億円、純利益は19.7%増の353.59億円となっており、前期ほどの伸び幅では無い物の大幅増益を記録。
営業利益率が五割近いというのは尋常ではないですが、これは先述の通りスマの売上比率が高まっていることによる物でしょう。
今期の業績予想は前半期が売上高320億円、営業利益130億円と減収減益の、通期が売上高770億円の営業利益325億円と増収減益の予想となっています。
売上高は増えるが利益は減る予想って、例の“500万本を目標とする新規IP”を今期の後半(10月以降)に投入するつもりなのかもしれませんね。
主力のゲーム事業に関する概況は以下の通り。
エンタテインメント事業 売上高 688億1百万円 セグメント利益 338億27百万円
「シブサワ・コウ」ブランドでは、国内及び台湾・香港・マカオ地域で配信中の自社開発スマートフォンゲーム『三國志 覇道』が、3月に国内でキャンペーンやTVCM放映を行い、堅調に推移しました。IP許諾タイトルでは、国内及びアジア各地域で配信中の『三国志・戦略版』(国内では『三國志 真戦』)等の収益が、引き続き高い水準となりました。2月には、新作『新信長の野望』(※)が台湾・香港・マカオ地域で配信開始されました。
「ω-Force」ブランドでは、DMM GAMESとニトロプラスの『刀剣乱舞-ONLINE-』と「無双」シリーズがコラボレーションした『刀剣乱舞無双』(Nintendo Switch、PC(DMM GAME PLAYER)用)が2月に国内・アジア向けに発売されました。IP許諾タイトル『真・三國無双 覇』は1月に台湾・香港・マカオ地域でサービスが開始されました。
「Team NINJA」ブランドでは、株式会社スクウェア・エニックスと共同で開発した『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』(PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Epic Games Store)用)が3月に全世界で発売されました。
「ガスト」ブランドでは、『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』(PS4、Nintendo Switch、Windows(Steam)用)を全世界で発売し、20万本の販売となりました。
「ルビーパーティー」ブランドでは、国内で配信中の『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において、サービス開始1周年記念イベントを実施しました。
「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力しております。
(※)当社がIPを許諾し、Guangzhou Black Beard Game社が開発・運営を担当しています。
何というかどれもこれも発売されましたばっかりで堅調とも言われていない訳ですけど。
今期の見通しについては、
エンタテインメント事業では、パッケージゲームの大型タイトルや複数の新作を発売し、スマートフォンゲームの新規タイトルを配信することを計画しています。コーエーテクモゲームスにIP事業部を新設し、IP許諾やコラボレーション展開を推進します。上海に新会社の設立を予定し、中長期的に中国ビジネスの拡大を図ります。また、3月にオープンした「KOEI TECMO SPOT」を活用し、さらなる商品展開を進めます。
と、何かしら大型タイトルの発売を予定しているようです。
次いで説明会資料に行きますが、過去最高の業績を達成したと言いつつ主たるタイトルはこんな感じ。

SoPFFOと刀剣乱舞無双は受託タイトルという事もあるのか本数は非開示ですが、“発売されました”なのでそんなに売れてないのでしょう。
前期は厄災のゼルダ無双で本数が出ていたので、自慢できるような数字なら出していたことでしょうし。
「真・三國無双8 Empires」の全世界28万本…エンパの販売本数が減る傾向があるとはいえ、「真・三國無双8」がグローバルで発売された直後の公式出荷本数が全世界73万本だった所からすると大幅減ですね。
むしろ任ッチに無理矢理対応しない方が良かったのではないでしょうか。
「ソフィーのアトリエ2」は全世界20万本…昨期の「ライザのアトリエ2」が海外で発売された直後の数字では全世界36万本だった所から更に大きく本数を減らしていますね。
こちらはもう手遅れか。

地域別売上高は国内比率が上がり過半数を超えていますが、これは受託タイトルが主体となっている為ですね。
つまり自社オリジナルタイトルの欧米における販売はむしろ減っているわけですけど…

地域別販売本数は受託とか関係無しに数字が出ますが、国内比率が大きく上がる一方で海外における販売本数が大幅減。
結果、全体の販売本数は前期比で198万本も減っています。
任…任…
一方ダウンロード本数比率は前期の38.6%から57.6%と大きく上昇していますが、これは先述の厄災ゼルダ無双が前期に370万本売っていて、任天堂プラットフォームなので極度にデジタル比率が低かった事が要因だと思います。

売上高の内訳はコンシューマゲームの売上高が前期比でやや増に止まっているのに対し、スマゲが48.2%増と大きく伸びており、これが全体の売上高増加と増益に大きく貢献している物と思われます。

今期の計画については地域別売上高で国内の比率が更に上がる見込みとの事…

としている一方、地域別販売比率では海外が大きく伸びる見込みとしていることから、今期発売予定の大型タイトルというのは受託タイトルなのかもしれません。

2024年度までの中期経営計画では500万本級タイトルの創出と毎期200万本級以上の実現を掲げる一方でアトリエ、歴史SLG、無双のグローバル化を目標に掲げているんですけど、任任してる内は無理じゃないですかね。
むしろその辺のタイトルは今まさに萎んでる最中でしょう。

昨期のハイライトとしては「仁王2」他のリピートも引き続き堅調とされています。
後は発表済みタイトルの話題ですね…画像は省略。
「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」「信長の野望・新生」が前半期に発売予定なのですが、業績予想で減収減益予想となっているあたり大して売れないだろう事は分かっているようです。
といった所ですが今後どう舵取りをしていくつもりなのでしょうね。
PS3世代の頃は頑張っていると評されていたKTGLも10年進歩がないどころか任ッチに関わってる間にむしろ後退する始末で、いい加減ついて行けなくなっていそうですが。

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