56339Segatlus
 他のサード大手は…関係ないところに行ったKONMAIを除けば世界同発をほぼ実現しつつありますし、セガサミーが追従するのは遅いぐらいかもしれませんね。

スポンサーリンク


[セガサミーHD: 2021年3月期 アナリスト・機関投資家向け説明会 主な質問](pdf)

 回答者はセガサミーHDの社長兼CEOでセガのCEOでもある里見治紀氏とセガサミーHDのグループCFOを務める深澤恒一専務執行役員の二名、ですがセガサミーの方針については大体里見氏が返答しているのではないかと思われます。

・中期計画の3年目で利益が大きく上がる予想となっているのは、運営型タイトルの3年目の収益貢献を考えているから。
・欧州スタジオで開発中のFPSや、「ファンタシースターオンライン2 NEW GENESIS」の収益貢献を考慮している。
・特定の新作タイトルに賭けている訳では無い。

・今期(2022年3月期)は新作が多くなるので広告宣伝費が昨期よりも大きくなっている、来期はそのリピートと新作でそれ以上の収益を狙えると考えている。

・メタスコアも考えて作るようになった。
・売り方としてグローバルで多言語展開をすることでゲームの売上を拡大するポテンシャルがまだまだあると考えている。
・マルチプラットフォームかつ多言語で同時展開する事でマーケティング費用も集中投入できるようになる。
・PCはSteamだけでなくEpic Games Storeなど他プラットフォームに広げる展開を追求。
・これまでグローバル100万本ぐらいだったタイトルを200-300万本と目指していける体制が整ってきていると考えている。

・「LOST JUDGEMENT」はSuper Gameではないが、龍が如くシリーズを含めた収益の柱となる戦略タイトルとの位置づけ。
・ゲーム以外での収入も含め年間100億円規模の売上を目指していきたい。

・「Super Game 戦略」は別の概念で、グローバルでオンライン、コミュニティ化出来るような新機軸のゲームを5年以内を目処に提供しようと考えている物。
・PSO2は今期にも売上1000億円を達成、今後何処まで伸ばせるかを考え展開を継続。
・欧州スタジオで開発中のゲームもセガでは過去最高レベルの開発費をかけており、Super Gameに準じる物と考えている。
・国内スタジオで2タイトル、「Super Game」を目指すタイトルの構想に着手している。
・「Super Game」は2024-2025年頃の発売を目指している。

 …といった所ですけど、大丈夫かなあというのはありますね、何しろセガなので。
 これだと説明を放り投げているように思われるかもしれませんが、簡単に言うと直近であれば「龍が如く7」の海外展開がありますよね、PS4版を出すのを遅らせたのはマルチプラットフォーム展開の為だと言い張れたとしても、マルチプラットフォーム化でよりポテンシャルを活かすというなら何故現世代機版のPS5版の発売を遅らせる、XSX|Sに対する1四半期時限独占のような愚行をしたのかと。

 さすがに「Lost Judgement」を任ッチマルチにするような事はしなかったみたいですけど、どこかで致命的な舵取りミスとか出てきそうなんですよね、今後の展開の柱の一つとして据えちゃってるっぽい自称Japan's Greatest Online RPGがXbox独占という意味不明な展開もそうですけど。

 後気になるのは多分過去最高レベルの開発費をかけた欧州開発のシューターですか…運営型タイトルとしてがっぽがっぽ儲ける予想になっているみたいですけど、運営型タイトルって椅子取りゲームですからね…FortniteにApex Legends、他にもCOD Warzoneやら様々なタイトルが競っている中に参入してそう思い通りに行くかどうかは不透明な物として考えておかないとろくな事にならなさそうです。

 といった具合で、グローバル同発や無理が出ない範囲でのマルチ展開はまあ良いんですけど…一時のカプコンみたいな迷走状態になりそうだなという懸念があるんですよね。
 無事に乗り切れるのでしょうか。

LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
・PS5 9/24 LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶
(Amazon)
 .