54410PlayStation
 幸い…という言い方もあれですがPS5専用に設計されたゲームは現状のPCで動かすハードルが極めて高いですし、前世代以前のゲーム機向けタイトルをPCに外注で移植して小金を稼ぐという戦略はありかもしれません。
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[ソニー: Corporate Report 2020 統合報告書]

 タイトルの話以外に、どうも海外では“スタジオの買収や子会社化を今後も継続する”みたいな記事が書かれているようですが、ざっと目を通した限りではそのような事は書かれていないような…

 あり得るとしたら「価値創出事例:コンテンツIPの強化」における

ゲーム&ネットワークサービス分野
 ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野では、ゲームタイトルが主たるコンテンツIPとなります。
 中でも、ゲームのプラットフォーム所有者が開発・販売する「1st Partyタイトル」と呼ばれるコンテンツIPは、今後の価値創造や収益の面でも特に重要になります。
 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)では自社スタジオの人材・環境面の充実とともに、創造性豊かで先端技術を持つ外部企業への投資や子会社化を重ね、1st Partyの各ゲーム開発スタジオが連携する「ワールドワイド・スタジオ(WWS)」を構築しています。
 最近では、2019年8月、数多くのヒット作を開発し長年のパートナーであるInsomniac Gamesを買収しました。
 WWSは2020年5月末時点で計14のスタジオを有し、『The Last of Us』『ゴッド・オブ・ウォー』『アンチャーテッド』といったヒット作を生み出す、世界でも有数のゲーム開発ネットワークとなっており、強力なコンテンツIPの創出エンジンとなっています。

 また「3rd Party」と呼ばれる外部ゲームタイトル開発会社の開発するIPについても、間接的にプレイステーションのプラットフォームおよびコミュティの魅力を高める重要な存在です。
 インディークリエイターを含め、クリエイターの開発環境整備に向けたライブラリの共有や技術サポートなどの多様なサポートを行い、その創作活動を後押ししています。
 (改行と字下げ、段落を分けたのは当ブログによる。以下同じ)

 を勘違いしたものですかね。
 将来的にもMSや任天堂が余計なちょっかいをかけてくるようなら関係が深いデベロッパを買収する展開はありかと思いますが、今のところ買収する候補があまりないような気もしますし。

 PC向け展開云々というのは「事業別の価値創造」パートで出た話ですね。

■ゲーム&ネットワークサービス

●事業のありたい姿
To Be “The Best Place to Play”「最高の遊び場」を実現する

●創出価値

・1: 感動体験で人の心を豊かにする
 新しい体験、豊かな経験、多様なコミュニケーションができる、「最高の遊び場」を提供し続けます。
 そして、ユーザーとクリエイターとのインタラクティブなつながりが実感できる場を創造します。

・2: クリエイターの夢の実現を支える

 プラットフォームの提供を通じて、クリエイターが自身の創造性や革新性を存分に発揮し、世界に届けられる環境を生み出し続けます。

 The Best Place to Playは継続、「Play has no limits」はPS5世代に入ってからの標語になるのかもしれません。

●戦略の方向性
 コンテンツIP強化の面では、プレイステーション専用タイトルの充実と展開を加速します。
 自社開発やパートナー各社の協力により、PS4のソフトウェアタイトルの販売は拡大が続いており、引き続き魅力的なコンテンツのラインアップ拡充を図ります。
 そして、各種ネットワークサービスの充実を通じてリカーリング収益のさらなる成長を目指します。

 PS5では、「スピード」「触感」「音」に新技術を投入することにより、PS4での素晴らしい体験をさらに高め、次世代機にふさわしい、エクスクルーシブなゲーム体験を提供します。
 こうした新しいゲーム体験を提供するPS5向けゲームタイトルも1st Party、2nd Party、3rd Partyともに準備が進んでおり、魅力的で強力なラインアップをユーザーに提供していきます。

 こうした戦略を推進する中で、これまで以上に重視するのがユーザーエンゲージメントの強化です。
 さまざまな種類、ゲーム形態に対応したコンテンツを提供し、VRなどユニークかつ豊かなインタラクティブ体験の提供を進化させながら、UX(ユーザーが得られる経験)や使い勝手の向上と、データ分析の活用を強化していきます。
 また、既存および新規パートナーシップを活用しながら成長を促し、さらなる規模拡大を実現することも重要と考えています。
 そして、PS4でこれまで築き上げてきたモメンタムやエコシステムを維持しながら、PS5へのスムーズな移行を促進していきます。

 収益計画としては、これまで獲得してきたプレイステーションプラットフォームの好循環を加速し、力強い成長を目指します。
 これは、アクティブユーザーやプレイ時間の増加、ネットワークサービスの充実、コンテンツIPの強化によって、数ある選択肢の中からプラットフォームとして選んでいただくというもので、アクティブユーザーの増大、リテンションの強化、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の短期化などを果たし、キャッシュ・フローの拡大を図る計画です。
 また、1st PartyタイトルのPCプラットフォーム向けのIP展開を強化することで、さらなる収益の確保を図っていきます。

 …と最初にある通り、PS専用タイトルを充実させることでPS5への移行を促進するという訳で、PC向けへのファーストIP展開強化ってのは副次的な物でしかないんですよね。
 MSみたいに全部同発で今後ゲーム機が売れなくてもいいんだもん、みたいに言い出すような事はしていない。

 なので、とりあえず最初からPCマルチにすることを考えて(開発時点でのPC市場における動作を考慮して)PS5の性能を使い切らないという事は今の所なさそうです。

 まあ方針がブレる事はあるかもしれませんけど、SIEの場合PSユーザーがMSや任天堂と違ってバンバン叩いて来ますからね、ちょっと扇動されやすい感はあるにせよ…
 これに国境なきニシ団とXbotも囲んで叩くんだから、PSユーザーが望まない方向には進みにくくなる傾向はあるのではないでしょうか。

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