
性能の割に安くなると解釈するか、性能が低くなると解釈するかは…聞いた人の願望によって捉え方も変わってくる所でしょう。
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[ソニー: 2019年度 第3四半期 業績説明会]
インターネット中継の再放送が見られるようになっています。
が、これいつの間にか再放送だと倍速再生も可能になってるんですね、割と便利。
ともあれ、ゲーム&ネットワークサービス分野の説明でPS4からPS5へはスムーズな移行を目指す云々のコメントあり。
前年同期との比較での減収はF2Pタイトルの収益が前期は非常に大きかったことがあり、通期業績の下方修正は来年度へのサードパーティタイトルの発売延期等が影響している面もあるそうです。
タイトルの話が出たのはQ&A 6の後半部ですね、時間としては39分30秒ぐらいから。
質問者が
“先ほど十時さんが来期に向けて(PS4からPS5への)スムーズな移行を目指すという風におっしゃいましたけれども、そこを目指すに当たってある程度コントロール出来そうな物例えば開発費とかマーケティング費用とか、もしくはまだちょっと見えない価格なのか数量なのか分からないですけど、可能な限り今見えているものと見えてないものを分けてお話し頂けないでしょうか”
と質問し、これに対し
“まず絶対にコントロールしなくちゃいけないのはBOMコストだと思っています。これはコントロールすべき物ですし、我々として何をコストとして認識するかという事になりますので、それはコントロールすべき物であります。
それからイニシャルのランプアップですね、どれくらい用意出来るかという事についても、正反をきちんとやってですね、きちんと正しい量を作っていかなくちゃいけないという事になると思います。
それから、なかなか見づらい物っていうのはこれは競争している訳なので、価格について何か今申し上げられることがあるかというと極めて難しいと言わざるを得ませんし、その価格次第ではどういった形でプロモーションをやるのか、それにどのくらいの費用を使うのかという事もそういったバランスの中で決まっていますので、今の時点で申し上げることは難しいんですけれども、ひとつは「出来るだけスムーズな(移行)」という意味は我々として最適だと思われるやり方で、ライフの中できちんと収益が上がるようなやり方を自分たちとして一番いいバランスで組み立てられると良いんじゃないかなという事で議論を重ねている最中です。”
とコメント。
マスコミ報道ではPS4以来お買い得な価格でお買い求めいただけるように努力している~みたいな話もしていたと書かれている物がありますが、飛ばし気味に聞いていた事もあったためか本当にそのような話が出たのかはよく分かりませんでした。
ともあれこの返答について考えると、BOMコスト…つまりは部品のコストという事になりますが、これについては高くなりすぎないようコントロールしていくという事ですね。
当たり前の話ではありますけど、当たり前の事が出来ていなさそうなのはんびぢあに丸投げ堂とか…?
ランプアップ?というのは、こちらは初期生産数量的な意味合いで話しているのだと解釈しています。
これを決めるのが重要だというのも当然ではありますね、全然足りないとなったらPS4の時のように日本だけ発売が先送りなんて事にもなりかねない訳ですし。
後はPS5の本体価格について言及した部分ですか。
“スムーズな移行”という部分について私はそこまで高額にする気は無いとの宣言だと解釈していますし、“ライフの中で収益が上がるよう~”というのは発売当初は逆鞘になるほどではなくともギリギリの本体価格設定にするという話ではないかと考えています。
決算説明会の中でも言及されているように、現在のSIEはハード自体で利益を出さなきゃ死んでしまう、みたいな収益構造ではないんですよね。
かといって赤字でハードを売るわけにも行かないのですが、その辺はPCパーツのベンダーがハードそれ自体から利益を得なければならないのとは大きく違い、そこら辺で“性能に比してお買い得”になるという事ですね。
じゃあどれぐらいの性能になるのという話ですけどどうなんでしょうね。
ハードウェアで実装されるレイトレーシング用のハードウェアやオーディオ用のハードウェアがどの程度の面積を占めるかによっても額面の演算性能は変わってきそうですし。
“超高速SSD”については、部品コストをコントロールしなければならないという話からするとNANDフラッシュメモリ以外の不揮発性メモリ(例えばMRAMとか)を中間ストレージとして使うというのは考えにくい所でしょうね、後はストレージが少なめ(500GB程度とか)の本体を用意する、みたいな可能性はあるかもしれません。
PS4のようにUSBストレージからゲームを起動することは出来ないでしょうが、簡単に内部ストレージと外部ストレージのゲームを入れ替えられる仕組みがあればある程度の容量はカバー出来るでしょうし。
それならイニシャルコストが多少高めでもストレージ容量が大きいモデルの方が使いやすいのではないかと思われそう、というか私もそう思いますが、400ドルで出せるか出せないか、というのは割と大きな分岐点になりそうですし。
追記: 初期生産数量の話についてはランプアップではないかとの指摘があったため当該部分を修正しました、ご指摘有り難うございます。

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