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 ソニー連結では3兆7114億円を売り上げ、ゲーム事業の売上高は5670億円となっています。現行据え置き機の出荷台数では他の2社に対しそれぞれ2-5倍程度の差を付けているようです。
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[ソニー:平成27年3月期 第2四半期決算短信〔米国基準〕(連結)]

 売上高は前年同時期比6.5%増の3兆7114.19億円、営業損失は157.74億円、純損失は1091.61億円となっています。
 これは主にモバイル・コミュニケーション分野での営業権減損1760億円を計上したことによるものですが、連結売上高そのものは前期同様の為替で計算しても3%増と悪くはないようです。

 ゲーム事業の第2四半期単独での売上高は3095億円で前年同期比83.2%増、為替の影響を排除しても74%増となっています。営業利益は218億円で、前年同期の42億円の損失から大幅に改善。
 この他、イメージ&ソリューション、ホームエンタテインメント&サウンド、デバイス、音楽、金融と全体的に収益は改善されていますね。テレビ事業を含むHE&S事業も黒字化しているのは大きいようです。

[ソニー:2014年度 第2四半期 プレゼンテーション資料](pdf)

 2Q単独のセグメント別売上高と営業利益(損失)は以下の通り…
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 モバイル・コミュニケーション事業だけで足を引っ張っているような状況になっていますが。

 1H、上半期連結のセグメント別業績は以下の通り、
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 こちらもMC事業の損失計上が無ければ結構営業利益は出ていたようですね。利益率が高い訳ではありませんが、ゲーム事業の損益も改善されています。

 セグメント別の業績見通しはこちらもゲーム事業が微妙に増えていますが、
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 かなり控えめな設定ですね。

 2Q単独のゲーム&ネットワークサービス分野の売上高&営業利益&販売(出荷)実績は以下の通り。
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 2Q単独で据え置き機は410万台を出荷、内PS4が330万台。携帯機は70万台を出荷、ソフトウェア売上高も増加していますが、ネットワーク売上高が大幅増となっています。通期見通しは7月時点から変化無しですが、これは楽に達成出来そうな水準ではありますね。
 MSはXboxを同じ期間に240万台出荷したと発表しているので、前世代機の売り上げ台数次第ですがPS4とXoneの出荷ペースは全世界でも2:1程度にはなりそうです。
 任天堂の1Q時点の数字を1Hから単純に差し引いた場合の2Q単独売上高は967億円、営業利益(損失改善)は92.55億円と売上高では3倍程度の差 が付いています。利益率は任天堂の方が上ですが、現状のペースだとWiiUの損失を前期に計上した上でも1兆円程度売り上げないと“任天堂らしい利益水 準”には達しないのですね。それだけ売り上げるにはWiiUの再生産も必要となるでしょうし。
 任天堂の2Q単独据え置き機出荷は69万台で内61万台がWiiU、携帯機(3DS)は127万台。ダブルミリオン(国内)、WiiUが前期比売り上げ増とは言ってみてもこんなものではあります。

 主要製品の売り上げ台数(出荷)及び売上高は以下の通りですが、
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 1H累計だと据え置き機が合計760万台で内PS4が600万台、携帯機が145万台となります。ソフトウェア売上高は1H累計で1910億円と、(国内で)ミリオンミリオンと社長が連呼していた任天堂の912億円に大差を付けています。
 ネットワーク関連も1400億円を売り上げ、ダウンロード売上高が104億円だったという任天堂とは比較にならない差が付いているようです。

 という事で、ゲーム事業はここまでまあ順調ですね。ネットワーク関連の売り上げ大幅増で収益も安定してきているようですが、通期見通しは今の所変更無し という事でこのまま行けば業績予想の達成は余裕で可能となりそうですが、MSの期間限定値下げ以外にはどう対応するのでしょうね。

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