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 これで年末年始週のハード売り上げがシリーズ別では分けられましたが(先のちゃくたま記事にも反映)、任ッチのピークアウトが目立つ結果ですね。

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[ファミ通: 2021年国内家庭用ゲーム市場規模が発表。市場規模は3613.9億円(昨年比98.4%)。Switchが2年連続で500万台突破。『モンハンライズ』と『ポケモンBDSP』がダブルミリオンを達成]

 こちらの集計は2021/12/26までの52週だそうです。

 全体の売上高はタイトルにもある通り、前年比1.6%減の3673.8億円。
 ハード売上高は9.3%増の2028.7億円となったものの、ソフト売上高が12.8%減の1585.2億円と大きく減少し、全体の売上高が減少する結果に。

 といっても通常ハードウェア売上高がソフトウェア売上高を上回る事は無い…
 任天堂ですら今期前半の売上高はそうなっていますし、ましてやサードの決算も合計すれば尚更なので大分変な数字になっているんですけどね。

 それもこれもソフトのデジタルシフトが進んだのに相変わらず
※ソフトはパッケージ版(ダウンロードカード、本体プリインストール版を含む)のみの推計(ダウンロード販売、アイテム課金などのデジタル決済は含まず)

 だからでしょう。

 まあデジタルを含むと任天堂様に都合の悪い結果になりかねないのでやる気が無いのかもしれませんが。
 何しろ欧米においても任天堂はデジタル売上を集計期間に対して非開示としていますしね。

 それはさておき、ハードの販売台数も公開されていました。
 ので、年末年始週と合わせて分割した物が以下に。

■2021/12/20-26
+-------+------------+------------+------------+------------+------------+-------------+
|   機種|       今週 |       先週 |   前年同週 |     年初来 |   昨年初来 |        累計 |
+-------+------------+------------+------------+------------+------------+-------------+
| NSW # |    198,054 |    176,832 |    278,173 |  5,579,127 |  5,956,943 |  22,919,501 |
| PS5 # |     25,387 |      8,664 |     13,188 |    968,185 |    255,150 |   1,223,335 |
| XBS # |      1,636 |      2,889 |        205 |     97,234 |     31,424 |     128,658 |
| 3DS # |        350 |        302 |        658 |     28,540 |     62,761 |  24,587,448 |
| PS4 # |         44 |         61 |     12,718 |    104,054 |    542,647 |   9,394,944 |
+-------+------------+------------+------------+------------+------------+-------------+

■2021/12/27-1/2
+-------+------------+------------+------------+------------+------------+-------------+
|   機種|       今週 |       先週 |   前年同週 |     年初来 |   昨年初来 |        累計 |
+-------+------------+------------+------------+------------+------------+-------------+
| NSW # |    195,926 |    198,054 |    312,121 |    195,926 |    312,121 |  23,115,427 |
| PS5 # |     46,677 |     25,387 |     17,876 |     46,677 |     17,876 |   1,270,012 |
| XBS # |        523 |      1,636 |        134 |        523 |        134 |     129,181 |
| 3DS # |        320 |        350 |        714 |        320 |        714 |  24,587,768 |
| PS4 # |         24 |         44 |     17,876 |         44 |     17,876 |   9,394,968 |
+-------+------------+------------+------------+------------+------------+-------------+

 Nintendo Switchシリーズがダントツの販売台数となるも前年度を下回る結果に終わり、かつ年末年始商戦の実績は前年度を大きく下回る結果となっています。
 年末年始ずーっと在庫だだ余りだったのにこの結果。
 明らかにピークアウトしているわけですが。

 PS5シリーズは年末商戦期の出荷が少なかった事が災いしてギリギリ年初来の販売台数が100万台に届かず。
 年末年始商戦の分を含めると100万台をギリギリ超えているんですけどね。
 PS4発売翌年度の年末までの販売台数(92.6万台)と比べてみてもやや上回る程度と、もうちょっと出荷台数を増やしてくれても良いのではないかと思いますが。
 ただし累計販売台数はPS5の方が発売時期が早かっただけに昨年初来の分だけPS4の時よりも多くなっていますし、年末年始週の比較だとPS4の時(2014/12/29-2015/1/4)が3.6万台だったのに対して4.7万台と大きく増加。
 かつ比較的在庫が安定していたPS4に比べ遙かに引き合いが強いので、今後半導体や部品の不足が一段落ついて供給が安定すればPS4を大きく上回る推移となる事も期待できそうですが。

 XSX|SはPS5のおよそ1/10程度と…安定の不人気振りですね。
 これでもXb1の2014年実績に比べれば倍以上売れている訳ですが、年始にヨドで延々余っていて三桁って辺りがマジで人気無い事をうかがわせる物となっていますね。
 PS5は海外への転売ガーとかニシくんが言ってますけど、それを言い出したらPS5と並んで数十台が積まれている事が観測されているXSXはマジで何割というレベルで海外送りになっていそうなので、今後はいつも通りの展開となりそうです。

 PS4と3DSについては昨年で集計も終わりなのでしょうか、さすがに。
 いつまでNew2DS LLの在庫残ってるんだよ…とは多少思っている所ですが。


 次いでソフトに関しては…
 当然ながら任天堂ハードで売れるのは任天堂ソフトばかりな訳ですけど。

 Top10にランクインしているソフトの過半数である6本が2020年以前に発売されたタイトルで(2020年は半分だった)、かつ首位の「モンスターハンターライズ」が235.1万本で前年首位の「あつまれ どうぶつの森」で637.8万本から大きく本数を減らしている、というのは任ッチのピークアウトを強く意識させる物となっていますね。

 といっても全体で見ないときちんとした比較とはならないと思われるかもしれませんが、Top10にランクインしているソフトが上位に販売が集中する傾向がある任天堂ハード向けのものである事を考えると…
 2020年のTop10合計販売本数が1397.2万本なのに対して2021年のそれは1127.4万本と大幅な減少を来していますし。

 年月が進む毎にデジタルシフトが進む傾向があるとは言え任天堂のデジタル比率は前年同時期を下回っていますしね、今期決算の前半を見る限りでは。


 といった所ですが、ニシくんとの問答というかニシくんからの言いがかり?を想定するとハード売上高がソフトのそれより大きいのはPS5の海外向け転売ガーみたいなのが出てくると想定できるでしょうか。
 そもそも国内販売台数の数割が海外に流れているという話がオフィシャルから出てきたのって任ッチだけなんだからやぶ蛇にしかならない訳ですけど。

 どちらにせよこれでは市場の実態を反映しているとは言えない状況な訳で、いい加減米国、EMEAA地域に続いてデジタル込みの集計をし始めるべき時ではあるんですよね。
 小売り向けの集計って設定にしても集計協力店がボロボロの現状ではまともに集計出来なくなる日も近いでしょうし。
 7年前のPS4の数字を見てもメディクリと誤差大きいなと思いましたし。


 全体的なまとめとしては、PS5は供給が増えれば問題ないでしょうね、PS4の時よりもシェアを拡大できる素地は十分にあるものと思います。
 小売りがどうなるかについてはもう知った事ではありませんけど…ここ数年、ソフトを買いに行ったは良いが品切れという状況が続けばデジタルシフトが進行する事になり、最終的には店頭でソフトを買おうという人が全然出てこなくなるだろうって書いていた状況が現出しつつあるようにも見えますし。
 それでソフトが売れなくなるわけではない事はファースト、サード各社の決算を見れば分かりますしね。

 一方任ッチはというと、ピークアウト傾向が大きく現れた事でそろそろ自称次世代機の投入に向けて動き出すのではないでしょうか。
 任天堂社長の“任ッチはまだ中盤”発言を信じちゃってる人も多いですけど、ハードで黒字を出し続けなければならない構造の任天堂がこのまま任ッチを何年も引っ張り続けるとは考えづらいですし、“これからもサポートします”と言っていたハードを早々に切り捨てた事も何度もある訳で。
 WiiUは特に酷い扱いでしたね。
 任ッチ販売台数減の状況によっては来年にも次世代機と称する新型集金マシンが登場するのではないかと思っています。

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